マッ●●リドルはメイプルあじ。
08/02/07
「もー……無駄に体力使っちゃったよ」 キャッチボール、と言う名目の一方的な的当てのあと、疲れ切ったカナダは芝生に大の字に寝転がった。ペットのクマ二郎さんの一匹がふぃと顔を寄せ、そのまま逸らして去っていく。 「君の鍛え方が足りないだけだぞ」 一方で、アメリカは余裕の表情だ。カナダの隣に座り込む。 「アメリカと一緒にしないで欲しいよ……君が化け物なんじゃないか」 そうカナダは文句を言ったが、アメリカに「え?」と返され、慌てて何でもないよと誤魔化した。 「カナダ。俺すごーくお腹すいちゃったぞ。何か食べないかい」 「それって僕に用意しろって言ってるんだよね?」 「だってここは君の家じゃないか。あ、俺はハンバーガーがいいぞ!」 野郎いつもいつも好き勝手言いやがってぇ、とカナダは胸中で毒づきながら起き上がった。勿論、直接言葉に出来るはずがない。 「わかったよ。家にきなよ」 サンクス、と言ってアメリカはカナダの後に付いていった。 ダイニングルームにアメリカを待たせ、カナダはあり合わせのものでハンバーガーらしきものを作った。朝食のパンケーキとベーコンが残っていたのは幸いだった。あとはサニーサイドエッグを焼いて一緒に挟めばいい。 - 了 - |
神々の集う某絵茶にてひっそり投下させていただいた文。アメリカとカナダは喧嘩しつつも仲良し兄弟なところに萌えます。 |